2022.07.20
外反母趾を楽にする3つのポイント
外反母趾は歩き方を正せば楽になります
外反母趾は足の親指が内側に向かって曲がってしまう病気だと思っていませんか?結論から言うと外反母趾は、原因不明の病気ではありません。普段の歩き方や、体重のかけ方で発生する体の歪みなのです。決して足の病気や障害ではありません。本日は外反母趾を改善する3つのポイントについてお話しさせていただこうと思います。
※母趾=足の親指
外反母趾の原因の多くは、歩く時の体重の乗せ方にあります。外反母趾を患っている方の歩き方を観察すると、一つの共通点が見えてきます。それは、足の母趾側で体重を支えている時間が長いということです。これは一見すると正しい歩き方に見えるかもしれません。しかし、このような歩き方は母指球に過剰に圧力がかかってしまいます。そうすると足首や膝に内側に折れ曲がるストレスがかかります。そのような歩き方を続けると、外反母趾だけでなく膝痛や腰痛の原因にもなります。
①母趾を外側に拡げない
外反母趾でお悩みの方なら一度はやったことがあるのではないでしょうか?内側へ曲がった母趾を外側へ引っ張ると、真っ直ぐに見えるかもしれません。しかし、母趾を外側へ引っ張ることで中足骨まで外側に拡がってしまいます。そうすると結果的に外反母趾を助長する形となるので、逆効果となります。外反母趾を改善するために曲がった母趾を外に拡げてはいけません。反対に拡がってしまった母趾の中足骨全てをギュっと締めていく必要があります。
②かかとの外側で歩く
そもそも外反母趾は、母趾の中足骨が外側に拡がってしまった状態を指します。では、なぜ中足骨が拡がってしまうのでしょうか。それは歩く時、つま先の母趾側へ体重が乗り過ぎているためです。足指の変形が進行している場合、母趾側への荷重は痛みを誘発する可能性があります。なので無意識に痛みをかばうような歩き方になっているかもしれません。なのでその反対にかかとの外側で歩いてみましょう。母趾側へかかる荷重量を制限するだけでも痛みは軽減します。更に母趾の中足骨への負荷もなくなりストレスのない歩行が実現できます。
③力を抜いて手を振る
かかとの外側で歩いた場合、最初はどうしても不必要な緊張が入ってしまうと思います。痛みをかばう歩き方もこれと同様です。筋肉を緊張させた状態で歩き続けると、筋緊張の左右差ができます。その結果として体のゆがみを引き起こす原因となります。
外反母趾の改善に理想的な歩き方は、全身の力を抜き、膝を少し高めに上げ、かかとの外側をフワッと地面に接地させながら歩きます。足の運びに慣れてきたら自然と腕を大きく振りましょう、腕が前方へ振られる推進力で歩行スピードを加速します。
外反母趾は歩いて治す
外反母趾を改善してくれるという謳い文句の商品は沢山あります。サポーターや装具、指が5本に分かれている矯正ソックスなどもその一つです。その一方で、商品が溢れかえってもまだまだ外反母趾でお困りの方は沢山います。残念ながら万人に効果のあるサポーターや治療法は存在しません。治療効果の有無は症状の進行具合や個人の生活習慣に大きく依存します。もし今までの外反母趾治療であまり良い結果が出ていないのであれば、一度歩き方を見直してみてはいかがでしょうか?
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